2020年10月27日火曜日

JALEL

かれはチュニジア人です。
かれはだいぶ前に暴力事件をおこしてつかまりました。
かれは東日本入国管理センター(牛久入管)に収容されました。
わたしたちはそこで始めてかれと面会しました。
かれはだれにでも好かれるあかるく楽しい人です。

コロナ禍の前
 牛久入管の収容状態はひどいものでした。
およそ20㎡の部屋に4から5人収容されていました。
国籍・言語・宗教・習慣はそれぞれ違います。
共通言語は日本語です。

かれの食事はヨーロッパスタイルでした。
しかし、同室のアジア人の音を出す食事にかれはうんざりしました。
かれは何度もお願いしましたが聞き入れられませんでした。
ある夜、かれはアジア人をなぐりました。

かれは警察につかまりました。
かれは土浦拘置所に8ヶ月収容されました。
裁判の結果、かれは残りの3ヶ月を水戸刑務所ですごしました。
今かれは東京入国管理センター(品川入管)に移送されました。
わたしはかれから預かった荷物をすこし戻しました。
(Francis)


2020年10月18日日曜日

MOHSEN

 すでに1ヶ月以上前ですが
かれは近くのスーパーマーケットの駐車場を歩いていました。
そこでかれは60歳以上の女性が運転する車にはねられました。
かれは救急病院のなかで意識がもどりました。
レントゲンやMRI検査で大きな問題はありませんでした。
かれは頭脳に衝撃を受けていますので、
かれは将来に不安を感じています。

かれはときどき頭や足が痛くなります。
かれは近くのセントラル病院で検査をしています。
病院での検査費やタクシー代で大きなお金が必要です。
あいての車の自賠責保険からすこし補填されます。
彼女に夫や子供はいません。
彼女は貧しい暮らしをしています。

かれは自分の苦しみよりも彼女に負担にならないように考えています。
かれは敬虔なイスラム教徒です。
そして、かれにはキリスト教の”愛の精神”があります。
わたしはとても感動しました。
(Francis)